様々なED(勃起不全)治療薬が開発・販売されている中で長時間効果が持続するシアリス(Cialis)は、2003年にアメリカのイーライリリー社(Eli Lilly Laboratories Pvd.Ltd)が製造販売しその後日本では2007年の7月に日本イーライリリー(のちに日本新薬に販売を移管)から販売した世界で3番目に開発されたED治療薬です。シアリスは翌日にも作用を持ち越す長時間型で欧米の方からは「ウィークエンドピル」と呼ばれています。今回はそのシアリスのジェネリック医薬品の「タダグラ」についてです。
タダグラとは
タダグラ(Tadagra)はインドのムンバイに本拠地を置くアウロケム社(Aurochem Laboratories Pvt.ted.)から製造販売されているシアリス(タダラフィル)のジェネリック医薬品です。1982年に設立されED治療薬だけではなく抗菌薬、心臓血管、抗真菌薬、鎮痛薬、抗マラリア薬、抗ヒスタミン薬など国際規格に準拠して製造されておりまたジェネリック医薬品の製造開発にも力を入れております。
同社から色々なジェネリック医薬品が
アウロケム社からED治療薬のジェネリック医薬品が販売されています。バイアグラ(シルデナフィル)のジェネリック医薬品になる「ハードオンゼリー」やシアリスのジェネリック医薬品になる「タダグラソフト」など有効成分や効果など全く同じ薬剤が数多く製造販売しています。
タダグラの作用機序
タダグラの有効成分タダラフィルは体内でcGMP(環状グアノシン―リン酸)の分解を行っているPDE-5(ホスホジエステラーゼ5型)の酵素の働きを阻害します。これが陰茎周辺のNO作動性神経に作用し血管を拡張させ、血流増加により機能していきます。
タダグラの効果
タダグラもシアリスと同じように服用して1~2時間ほどで効果が出てきて、効果持続時間が30~36時間持続します。効果のピーク時間は服用後3~4時間後でただ常に勃起している事ではなく性的刺激や性的興奮がなければ勃起はしません。ED治療薬はしっかりとした用量で効果を実感しないと意味がありませんので、20mg錠を1日1回1錠服用するのがいいです。特にEDの症状が強い方は10mg錠などの低用量では効果が得られないことがありますのでタダラフィル自体が副作用も少ないので最初は20mg錠を服用しましょう。
最低でも5・6回は試す必要があります
よく1錠から試してみたいという事をよく聞きますが、どのED治療薬も体調や個人差によって効果にとてもムラのある薬剤ですので1錠で効果の良し悪しを決めず、必ず最低でも5・6錠は試すようにしてください。ただED治療薬は1日1回1錠と定められていますので1日に複数錠飲むことはおやめください。その日に1錠服用したら24時間空けてから服用してください。
タダグラの服用方法・飲み方
シアリスやタダグラは食事の影響を受けにくい薬剤ですが、ED治療薬全般に食事の影響を全く受けないものはありません。なので効果を実感したい時は必ず空腹の状態で水またはぬるま湯で服用しましょう。どうしても食事の後に服用する時は最低でも2時間以上は空けてから服用するようにしてください。食事直後に服用してしまうと効果が実感できなかったり空き時間が十分でないと効果発現に時間がかかってしまうことがありますのでご注意ください。
タダグラの副作用
タダグラの副作用に関してもシアリスと同じように顔の火照りや頭痛、めまい、動悸、鼻詰まりなどが現れたりしますが、薬の効果が消失していくと共に副作用も治まっていきますので必要以上に心配しなくても大丈夫です。また頭痛が気になる方はロキソニンなどの鎮痛薬を併用していただくことができますし、胃の調子が悪い時には胃腸薬を併用することも可能です。もし薬の効果が消失しても副作用が出るようであれば一度専門の医師の診察を受けるようにしてください。
服用してはいけない方
脳梗塞や脳出血の既往歴が6ヶ月以内の方、重度の肝障害や網膜色素変性症をお持ちの方、不整脈や不安定性の狭心症など3ヶ月以内に心筋梗塞の既往歴がある方、またタダラフィル製剤で過敏症を起こしたことがある方や性行為自体が不適当だと医師に診断されたことがある方は服用することができません。
最後に
タダグラは日本国内の医療機関では処方しているところはありません。購入方法としてはインターネット通販や個人輸入代行業者を介しての購入となります。簡単に手に入ることはできますが基本的にそういった手段で購入したものは偽造品が混入しているということがメーカーの調査で分かっています。何も予備知識も入ってなく購入して服用してしまうと重い健康被害になってしまったり、命の危険性が出てきたり可能性がありますのでまずは専門の医療機関やクリニックで先生の診察を受けてからご自身の症状に合ったED治療薬を処方してもらうようにしましょう。