バイアグラ(シルデナフィル)はED(勃起不全)治療薬の中で世界で一番最初に開発・製造され、最も処方・購入されている薬剤です。先発医薬品のバイアグラが特許期限満了となると世界中の国からバイアグラのジェネリック医薬品が開発・販売されるようになりました。ジェネリック医薬品は先発医薬品と比べると製造開発費等の初期開発費が安価になり、先発医薬品と同じ有効成分で同じ効果が得られるためジェネリック医薬品は世界中で人気の医薬品だと言えます。今回はそのバイアグラ(Viagra)のジェネリック医薬品の「デグラ」についてお話します。
デグラとは
デグラ(DEGRA)は1958年にトルコに設立されたディーヴァ・ホールディングス(Deva社)により製造販売されているバイアグラ(Sildenafil)のジェネリック医薬品です。Deva社は主に医薬品開発やジェネリック医薬品の製造販売をしておりより良い生活が送られるように高品質な製品を提供している製薬会社です。
デグラの規格
日本国内でのバイアグラ・バイアグラジェネリックの用量は25mg錠と50mg錠ですが、日本を除く世界中の国々では100mg錠の処方や流通が一般的であり多くの方々に使用されています。デグラには50mg錠と100mg錠の2種類の用量がありしっかりとした効果を出したい場合は100mg錠を服用するのがベストです。
ED治療薬の作用
デグラはバイアグラのジェネリック医薬品であり同じ有効成分シルデナフィルが含まれているため、バイアグラの作用と同じように勃起を収めるPDE-5(ホスホジエスラーゼ5型)という酵素の働きを抑えてcGMP(環状グアノシン―リン酸)が陰茎付近で血管拡張作用を促進させ陰茎海綿体へ血液の流れを増加させ勃起させるという作用になります。
デグラの効果
デグラの効果もバイアグラと同じように服用して30分~1時間で効果が発現し、効果が持続する時間が3~6時間ほど持続します。ただ常に勃起しているということではなく性的刺激や興奮のアプローチがなければ勃起は薬効消失とともに収まっていきます。
デグラの服用と飲み方
デグラはバイアグラと同じように空腹状態で性行為の約1時間前に水または白湯で服用してください。どのED治療薬にも言えることですがED治療薬は1日1回1錠と決まっていますので、1日に複数回の服用はできません。必ずその日に1錠服用したら24時間以上空けてから服用するようにしてください。どうしても食事の後に服用する場合は食後2時間以上空けるようにしましょう、ただ効果をしっかりと発揮させたい場合は空腹状態で服用するのが1番です。
ED治療薬自体に耐性はありません
ED治療薬の服用を重ねていくうちに胃の中に有効成分が行き渡っても、体が慣れてしまって効果がないと言われる方が稀にいますが薬剤自体に耐性は全くありません。初めてED治療薬を服用する方は薬剤の効果を実感するのに最低5~6錠は試して頂かないといけません、ED治療薬はその日の体調や食事の影響により効果にバラつきが出る薬剤だからです。最初の1~2錠で効果を判断するのではなくある程度の服用を重ねたうえで判断することが1番です。
デグラの副作用
デグラには血管を拡張させる作用があるため、主な副作用としては顔の火照りや目の充血、頭痛や鼻詰まり、消化不良などがありますがいずれも薬の効果時間が過ぎれば次第に治まっていきますので執拗に心配しなくても大丈夫です。もし頭痛が気になる方はロキソニンなどの鎮痛剤の併用が可能で消化不良が気になる方は胃腸薬が併用できます。その他にも気になる事がありましたら1度医師にご相談ください。
デグラを服用できない方
一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなど)や硝酸剤を投与中の方、心血管系の障害をお持ちの方で性行為が不適当と診断を受けている方、重度の肝障害の方、最大血圧90mmHg未満または最小血圧50mmHgの低血圧の方、治療による管理がなされていない高血圧症患者で170mmHg以上または最小血圧100mmHgいじょうのかた以上の方、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の既往歴が6ヶ月以内の方、網膜色素変性症の方は服用できません。
処方・購入について
ED治療薬はインターネット通信販売や個人輸入代行などで誰でも簡単に手に入るようになりましたが、こういったネット通販などの購入をたどると約6割は偽造品が混入していることがメーカーの調査で判明しています。ご自身の判断だけでED治療薬を購入を進めてしまうと偽造品によって重篤な健康被害を受ける可能性があり大変危険です。なのでED治療薬の処方・購入を検討している方は必ず専門のクリニックや医療機関で医師の診察を受けて、現在のご自身の症状に合ったED治療薬を処方してもらうようにしましょう。