コラム

シルダリスト

2018.09.20

バイアグラをはじめとするED(勃起不全)治療薬は今や世界中で使用され、世界中にジェネリック医薬品が存在します。海外は日本と特許に対する考え方が異なるため、安価で安全なもののジェネリック医薬品を製造販売しており、その効果が同等なのでジェネリック医薬品を使用される方が海外には多く存在します。また、早漏治療薬やED治療薬との合剤のジェネリックなども出ているようです。
今回はそんな合剤である「シルダリスト(Sildalist)」についてです。

シルダリストとは

シルダリストはインドの製薬会社であるダラム(Dharam)社によって製造販売されており、シルダリストにはバイアグラ(Viagra)の有効成分であるシルデナフィル(Sildenafil)とシアリス(Cialis)の有効成分タダラフィル(Tadalafil)の両方を含有したED治療薬です。ダラム社は国際基準に則って製造しているため製薬には安全性があるとされ、ED治療薬の他にも医療薬やダイエット薬を取り扱っています。

シルダリストの服用と効果

シルダリストにはバイアグラとシアリス両方の効果が得られ、それぞれの特徴が現れます。まず、服用に際しては性行為の予定がわかっていれば約1時間ほど前に水かぬるま湯で服用することで効果が発現し、性的興奮や性的刺激が加わった際に勃起するのを補助してくれます。持続時間はシアリスの特徴である約30時間~36時間持続しますが、持続と言っても勃起が長時間持続するのではなく勃起を補助する効果が長時間持続するということです。逆を返せば、性的興奮や射精が終われば勃起もおさまります。また、服用したら勃起するというものでもありません。勃起の硬さに関してはバイアグラの特徴に起因しており、世界初の経口ED治療薬であり未だに人気のある理由からわかる通り、バイアグラは陰茎に対する硬さが一番です。シルダリストに含まれるそれぞれの有効成分の用量はシルデナフィルが100mgでタダラフィルが20mgになるため、バイアグラとシアリスの最大限の力を発揮できるものになりますが、ED治療薬は体調など服用時のタイミングによって個人差があるため考慮が必要です。

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もう一つ、シアリスの特徴である食事の影響を受けずらいという点に関してですが、ED治療薬に食事の影響がないというものはないので服用の際は「空腹時」が推奨されます。理由としては、胃腸に食べ物があればED治療薬の吸収が阻害されるためです。一般薬とED治療薬では作用の仕方が異なるため、考え方も異なります。もし食事を挟むことになってしまった場合は、油物は避け満腹にならないようにし、食前食後の2時間以上は空けてから服用することが大事です。個人によってはそれでも効果が半減以下になる可能性があるため、服用は空腹のタイミングが一番だとされます。

シルダリストの副作用

一般的なED治療薬の副作用と同様に頭痛やめまい、目の充血やほてり、動悸や消化不良などの胃部不快感があげられます。こちらも個人差で副作用が出やすい方と出にくい方で別れます。基本的にどの薬においても副作用はつきものですが、重篤なものはない為過度な心配は無用だと言えます。薬の効果が切れれば副作用も自然とおさまりますが、副作用が続くようであれば医師に相談することをお勧めします。

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シルダリストが服用できない方

アデムパスやアンカロン、硝酸剤などの狭心症治療薬やNO(一酸化窒素)供与剤、CYP3A4誘導剤や阻害剤、α遮断薬や高血圧に対する治療薬などの治療薬を服用している方は服用できません。また、抗生物質や抗がん剤、抗不整脈薬や心不全などの薬を服用中の方、心疾患などで用いられる治療薬のニトログリセリン製剤、亜硝酸アミルや硝酸イソソルビドを服用中の方は服用できません。さらに、シルデナフィル製剤やタダラフィル製剤で過敏症(アレルギー)を起こしたことがある方、血液疾患を患っている方、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の既往歴が6ヶ月以内などにある方、管理のなされていない血圧に異常が認められる方、未成年の方は服用できません。このほか注意が必要な事項や飲み合わせによって副作用など効果が増強されて危険だとされるものがありますので、自己判断やネットでの口コミなどで判断せず、ED治療専門のクリニックや医療機関で医師の診察を受けることをお勧めします。

シルダリストの通販や個人輸入について

インターネット通信販売や個人輸入代行業者を介しての購入は非常に危険です。上記のような禁忌とされる事項があるのと共に、ネット通販においては偽造品の混入が指摘されており思わぬ副作用や健康被害を受ける可能性があります。メーカーの調査ではこうしたものの中に約6割も偽造品が混入していたと発表しています。自身のEDの状態を知るためにも、しっかりとEDを治療するためにも専門のクリニックや医療機関で受診し、処方されるED治療薬を手にされることが安心・安全であると言えます。

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