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ブリトラ(ビリトラ)とは

決して小さい悩みとは言えないED(勃起不全)は、今や日本の成人男性であればほぼ誰にでもなりうる症状だと言えます。ED治療において一番大事なことは「専門のクリニックや医療機関で受診する」ことです。これには、自分のEDの状態がどのような原因があり重症度はどのくらいかなど知ることができ、また体調からどのような治療薬で対処していく事が良いかなど診察してもらえるからです。EDだということで他人に言えない気持ちは分かりますが、決して一人で悩まずお近くのクリニックや医療機関の医師に相談することをお勧めします。
今回は世界的に供給が不足していると言われるレビトラ(Levitra)のジェネリック医薬品ブリトラ/ビリトラ(Vilitra)についてです。

ブリトラとは

上記の通りブリトラは有効成分をバルデナフィル(Vardenafil)としたレビトラのジェネリック医薬品です。センチュリオンラボラトリーズ(Centurion Laboratories)という1995年に創設されたインドの製薬会社によって製造販売されており、ED治療薬の他にも漢方や抗生物質などの一般薬も取り扱っています。中東やヨーロッパなどに輸出をしているほどに規模の大きい製薬会社です。

ブリトラの効果

ブリトラはレビトラと同じ有効成分のバルデナフィルをもつということから、その効果も同様に得ることができます。有効成分のバルデナフィルの特徴として水に溶けやすい性質があるため、即効性があるとされます。しかしながら、しっかりとした効果を得るためには服用時の体調や服用の仕方を守らなければなりません。また、他のED治療薬と同様にPDE-5阻害薬として働くので何かしらの性的興奮や性的刺激がなければ勃起に至らず、服用しただけでは勃起はしません。

ブリトラの飲み方

ブリトラは20mg錠と40mg錠、60mg錠とありますが一般的にレビトラの処方で用いられるのはバルデナフィル20mg含有しているものになるため、ブリトラにおいても20mg錠を服用することが基本となります。服用から15分~30分で効果が表れるため、三大ED治療薬のなかでは最も効果発現が速い即効型と言えます。また、最大薬効時間が服用から45分後なので性行為の30分前には服用しておくとちょうどいいかもしれません。1日1回1錠を水かぬるま湯で空腹時に服用することでしっかりとした効果を得ることができます。

服用の注意事項

ED治療薬を服用する際に最も気を付けなければならないのが食事です。これはレビトラに限らずバイアグラ(Viagra)やシアリス(Cialis)、その他のジェネリック医薬品においても同様です。治療薬は胃腸によって吸収され一般薬の風邪薬などと違い空腹のときが一番効果が発揮できることがわかっています。もし食前食後すぐに服用した場合、効果が半減したり通常の効果より落ちてしまうか全く効果を得ることがないかもしれません。確実に食事を挟まなければならないとしたら、食前・食後約2時間は開けてからの服用がいいかもしれませんが空腹時に比べると効果の発現は落ちる可能性が高いです。

食事の内容においても、オリーブオイルをたっぷり使ったピザやパスタ、ごま油などで炒めた八宝菜などの中華料理、天ぷらや焼き肉などの脂っぽい食事は胃腸に粘膜を張ってしまい薬の吸収が遅れたり効果が弱くなる可能性があるため避けなければなりません。乳成分などにおいても同様です。食事の量に関しても満腹になるまで食べてしまうと胃腸での消化吸収がED治療薬よりも食べ物を優先するため、腹7分目や8分目程度の「少し食事が少なかったかな」くらいがいいでしょう。

ブリトラの副作用

バルデナフィル製剤における副作用は少ないとされていますがED治療薬としての副作用はだいたい一様にほてりやめまい、目の充血や鼻づまり、頭痛、消化不良などの飲酒して酔った時のような症状が発現する可能性があります。

ブリトラの禁忌

レビトラやレビトラジェネリックなどの有効成分をバルデナフィルとするものには併用禁忌とされる薬剤が多く存在します。硝酸剤や一酸化窒素供与剤などのニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどは併用できません。また、リオシグアト、アデムパス、リトナビル、ノービア、インジナビル、クリキシバン、アタザナビル、レイアタッツ、などの製剤、抗不整脈薬、マクロライド系抗生物質やリファンピシンなどのCYP3A4誘導剤、α遮断薬などがあります。他にもバルデナフィル製剤でアレルギー症状を起こしたことがある方や心疾患や血液疾患などで性行為自体を不適当とされてる方、重度の肝疾患を患っている方など多くの禁忌事項があるため自己判断で服用するのは危険です。

ED治療薬の購入は専門のクリニックや医療機関で

上記の例以外にも服用できない症例や併用できない薬剤が存在し、個人が勝手に判断して服用できる範囲のものではありません。仮にインターネット通信販売や個人輸入代行業者を通じて購入できたとしても、偽造品が混入している可能性があります。偽造品の服用で重篤な副作用や健康被害を受ける可能性があるので、個人での判断は避け専門の医師がいるクリニックや医療機関で受診し処方される薬を服用する方が安全だと言えます。