コラム

ジェビトラとは

2018.08.09

1998年にアメリカでバイアグラ(Viagra)が販売されてから、ドイツのバイエル(Bayer)社より販売されたのがレビトラ(Levitra)です。有効成分をバルデナフィル(Vardenafil)とするレビトラですが、バイアグラとの違いを見せたのは効果発現までの早さでした。

今回はそんなレビトラジェネリック「ジェビトラ(Zhewitra)」についてです。

ジェビトラ

ジェビトラとは、1995年に創設されたインドに本社を置くサンライズ・レメディーズ社(Sunrise Remedies Pvt.Ltd)により製造販売されています。サンライズ・レメディーズ社はED治療薬だけではなく早漏治療薬や、他にもED治療と早漏治療の効果を併せ持つ合剤など、EDに関する治療薬だけではなく一般薬など数多く手がけています。また、サンライズ・レメディーズ社はWHOの医薬品などの製造品櫃管理基準に則って製造開発しているので品質が高く信頼性も高いといえます。

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レビトラのジェネリック医薬品であるジェビトラは有効成分をバルデナフィルとしている為、その効果や服用方法についてはレビトラのそれと同等と言えます。しかし、ジェビトラには用量が20mg錠だけではなく40mg錠と60mg錠がありバルデナフィルの極量が20mgという事からも、40mgと60mgのものは避ける方が望ましいかもしれません。通販サイト等で「興奮剤」「精力剤」などと性欲が増強されるような記載が有りますが、基本的にそういった効果はありません。ED治療薬は性的興奮や刺激が有って初めて勃起するのを補助する効果を示します。飲んでムラムラするなど、「飲んだだけで勃起する」といった記載が有るサイトには要注意です。

ジェビトラの効果

有効成分のバルデナフィルの働きはPDE-5(ホスホジエステラーゼ5型)阻害薬として働くため、生体内で性的刺激を受けてcCMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が分泌されて陰茎に対して血管拡張を行い、血液を流入させて勃起を促進させるのに対して、射精が終わった後などにPDE-5が分泌する事でcGMPを分解し血管を収縮する為勃起が治まります。

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EDの場合、PDE-5が何かしらの原因で過剰分泌してしまい酵素活性が起こり勃起がし辛いか、勃起できなかったり途中で萎えてしまうような状態です。これに対するED治療薬は邪魔となるPDE-5を阻害し、スムーズに陰茎の血管拡張を促すことになります。バイアグラの有効成分シルデナフィル(Sildenafil)でもシアリス(Cialis)のタダラフィル(Tadalafil)の働きも同様なのでED治療薬は全般的に「PDE-5阻害薬」に分類されます。

ジェビトラの服用・飲み方

レビトラのジェネリック医薬品という事からも、服用の際はレビトラの服用と同じく、性行為の約30分前に水かぬるま湯で服用し15分から30分で効果が発現します。最大薬効が服用後の45分程度でやってきて、効果の持続は5時間~8時間程度になります。食事の影響がある為基本的には服用の時は「空腹時」でなければ効果が得られないといっても過言では有りません。

どうしても食事を挟まなければならなくなった場合、脂っこい食事を避け腹八分目に抑えなければなりません。服用と食事の間隔を食前食後2時間以上空けて服用する事が好ましいとされています。事実、ED治療薬は胃腸で吸収されるため食事などの残渣物があるとスムーズに吸収されません。油に関しても胃壁や腸壁に膜を張る為避けなければなりません。同様の理由で牛乳などの乳製品も避けなければなりません。

ジェビトラの副作用

副作用においてもレビトラと同様に、火照りや鼻詰まりなどがあり飲酒して酔った時のような症状と揶揄されることも有りますが、重篤なものでは無く薬効が切れると同時におさまりますので過度な心配は無用です。また、頭痛が気になる方はロキソニンが同時に飲めるので安心していただけます。

副作用においてもほかのED治療薬で「全くでない」「少ない」等の評価があるかもしれませんが、基本的には個人差にも寄りますし回数を重ねて体が馴染むかにもよります。更には、その時の体調にも左右されますので上記のような副作用で治療薬を選ぶよりも効果時間で選択される方が症状にあった治療薬を処方されやすいです。

ジェビトラの禁忌

硝酸剤やNO(一酸化窒素)供与剤を服用している方、HIV治療薬などの抗ウィルス薬を服用している方、抗真菌薬を使用している方、抗不整脈薬を服用している方、管理のされていない血圧に異常のみられる方、重度の肝障害や腎障害のある方、不安定性の狭心症の方、バルデナフィルでアレルギーが出たことがある方は服用出来ません。

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このほかにも注意事項や併用できない薬等、条件によっては服用出来るかもしれない事が有ったりしますが、個人の判断では分からない事が多いので専門のクリニックや医療機関で医師の診察を受け、その中で気になる事を相談し薬の処方してもらう事が安心で安全だといえます。